バンコクの屋台の様に蒸した風が吹く街道沿い、もちろんここは富山
ドンペリにモエ つい数日前ほんの数十メートル先での発砲事件すら無関係の世界 そんな生温い風が吹く空間で少し離れた団体席 モエのピンクが抜かれグラスに注がれる その途端鼻孔にしっかりあのロゼ特有の甘い匂いが届く
シャンパンって香りがあるんだ!
梅雨の湿度を含んだ空気にまん延する枝豆にフライドポテトのにおい そして人いきれ、 その合間をかいくぐってその香りが届く
シャンパンは偉大なり
こんな高温多湿の島国のガヤガヤした中でもこれだ 価格の差はこういう何気ない瞬間に人は価値を見いだし そこにお金を払うのであろう シャンパンというブランドはそこなんだ そうそうシャンパンの話しばかりではない
ここで負けても誰も怒らん!
後半試合途中から叫ぶけれど私がどうこう云う筋合いもない 会場の皆さんも途中からサブ画面のセネガルVSコロンビアに一喜一憂 きっと何年後、何十年後いや早ければ明日にでも評価されるのであろう 勝負は勝負勝てば官軍 でもなんだか釈然としない
釈然としないのはこの1日の私の動きもからまる 結局月末の支払がままならずついに他からお金を借りて返済するはめに しかも金策に頭がいっぱいでATMでキャッシュカードは忘れるは なによりこちらが怒って決めた約束事までを私がすっ飛ばす 落ち込むやら釈然と出来ぬ想いでサッカー観に行けばあれだは
生ビールと称され発泡酒を飲まされた夜でした
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