「バンコクで一回会おうぜ。シンガポールでの話しはその時にゆっくりするとしてさ」
芸者は呼ばれるうちが花 しかし還暦もゆうに過ぎた私の様な婆あ芸者が今更どうしてやっていけるのか? 不思議というかこんな年老いてたるんだ身体の芸者がどんな需要があるのか知りたい
成功している男であるマレー半島で100人近いの従業員を食わせている コロナ禍で大変な状態であったようだけれどそこで今まさに猛反撃をかけたいようである 「オマエがよく言ってるもうひと花咲かせてやるよ」であるらしい シンガポールは客単価が高い
「日本の片田舎で酔っ払いに絡まれて回し蹴り喰らわして暴れているならその酔っ払いの20倍以上の客単価で商売できるぞ」
「オマエのセンスがあれば世界の富裕層を絶対に相手にできるぞ」
「でもさオレ中国語喋れんし」
「no problem英語で大丈夫」
本当かいや?一体私の何を知ってるんだ? 実は彼から20年以上前から誘いあった 一頭最初は都内の確か小田急線沿線で店を出さないかの誘いだった それが今やシンガポールである、いやマレーシアからバンコクまで射程圏内 親の財産はふんだんにある男であったけれどセンスというかそういう才能に長けていた
しかしその誘いがある度に断っていた事情があった そうである母がいたから日本から富山から離れる訳には行かなかったのだ しかしその問題の母は亡くなった、言い方悪いがそこでもう私の足枷がなくなる
もうひと花咲かせてやるか? ありなのか?どうなるのやら?食っていけるのか?まずもって本当の話なのか? いざとなると怖気付くのは田舎者の悪い癖ではある
とりあえず来月バンコクへ話だけ聞きに行く事に決めた |
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