こんなものか?期待していた自分にちょっと笑ってしまう
「1千200万円ぐらい入っとるはず」
ボケ始めた母が亡くなる少し前に私に言った 実はその頃もう私が母の銀行口座を管理しておりまして 病院や施設への支払いを行なっていた 1千200万円どころかその十分の1の程度の額はあることは掴んでおりました しかし人間の欲というものは浅ましいもので
もしかして私の知らぬ他の口座に母はため込んでいるんじゃないか?
本日通帳記入してきましたら最後のビッグボスである赤い銀行からの振り込み あれ?通帳に記入された数字を何度も何度もゼロの数を見返す それでも我が目の老眼を疑ったけれど思っていた額より1桁少ない はーっ、欲に目がくらむ我が身の小ささ愚かさ それも我が母の残してくれたお金にである
大学も出してもらった、その挙句に散々迷惑もかけたのに 借金も残さずそれどころかプラスで終われたのに 今更ゼロの数を見返しため息をつく息子
「お母さんごめんね」
親不孝もここまで来ると自分に呆れ返りつつ弟と半分こ |
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